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白葉茶を栽培するための被覆作業を行いました

白葉茶を栽培するための被覆作業を行いました

本日は今年の白葉茶のための被覆作業を行いました。

安間製茶の白葉茶は、覆いを被せることで日光を遮って白くするタイプになります。この被覆が曲者でして、数値にして99.99%以上の遮光率で14日以上置かなければお茶の葉は白くならないのです。

ところが、市販されている被覆資材の遮光率は最高でも98%……。

その遮光率の差をどうするのかというと……重ね掛けするのです!

第一段階。黒い遮光資材(遮光率98%)を被せます。

まずは上の画像のように黒い資材を被せます。

この資材の遮光率は、約98%。市販されている遮光資材のなかでは最高レベルのものになります。ただし、この資材を使用して99.99%を超える遮光率にするためには、少なくとも同じ資材を3重掛けしなければなりません。

本来はこの3重掛けが白葉茶を作る基本なのですが……。安間製茶は少し違います。

研究用の特殊資材(遮光率99.99%)を上から被せます。

黒い資材の上から、銀色の特殊資材を被せます。

この資材は、静岡県が大きな予算を使って白葉茶の研究をしていたときに試作された白葉茶専用資材で、これ単体で99.99%を超える遮光率を誇ります。その代わり非常に重いです。

この資材を使うことで、99.9999%以上の遮光が可能になるため、安間製茶の白葉茶はしっかりと白くなるのです。

これ単体で99.99%以上なら、1枚掛けるだけで良いと思いませんか?

もともとは被覆資材1枚だけで白葉茶を作るために試作されたのですが、試験の結果は全然ダメで、あまり白くならなかったのです。

その理由は、縫製された小さな穴から光が入ってしまうからではないかと考えられます。ほんのわずかな光でも、白葉茶にはできないんですね。

そんなわけで、安間製茶では98%+99.99%の資材で白葉茶を作っているのです。

問題点は、この資材が研究用で非売品だということ。

これが劣化して使えなくなると、もう代わりがないんですよね。資材メーカーさん、商品化してくれないかなあ……。

白葉茶の詳しい情報は、「白葉茶.com」をご覧ください!